担当部分:「山本竟山在台時期の活躍とその響について」P107~P143 著者:中谷伸生、杉村邦彦、陶徳民、呉孟晋、香取潤哉、蘇浩、石永峰、奥村佳代子、張明傑、張鈺霖、菅野智明、松村茂樹、柏木知子、余正
平成30年4月「山本竟山の書と学問-湖南、雨山、鉄斎、南岳との文人交流ネットワーク―」展が、関西大学で行われた。本著はその内容を受け刊行された専門書で、自身は平成27年7月に発表した「台湾日治時代における山本竟山の活躍とその影響」(『書法漢学研究 第17号』アートライフ社)以降新たに確認された関連の史料や作品を加え、50歳以前の山本竟山の書風の変遷について考察を行ない、「近代台湾書道の開拓者」「日台書道交流の先駆者」と位置付け評価した。